Teachers' blog

2015年8月7日(金)

【日本人の誠実さ、その国際性~4~】

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(Contributed by Rintaro)
 
このブログシリーズの第一回目で少し触れた「申し訳ありません」について、これが英語表現でどのくらい適切なのか考えてみたい。やはり行く国・地域によってその考え方は千差万別なわけであり、ひとまとめにして語るのは危険だが、僕が7年暮らしたアメリカでは実は意外なほどに皆さん謝る。Sorry!の一言が大抵ではあるが、「悪い」と思ったら一言それを表すこと場を発する、という行為にそこまで抵抗はないようである。
 
ただ!これが企業を代表した人間からの立場となると日本とは全く異なった様相を呈する。記者会見場で取締役会の面々が一同に介して謝罪の言葉とともに深く頭を垂れて礼、といった風景はまず見ることがない。そもそも会社・企業が簡単に非を認めることが少ない(これは日本も同様だが)。損害賠償か何かであればその被害者と直接示談を行い公にはしない、そういったケースも多くある(もちろんそれは日本でも多数あるだろうことは承知している)。去年米国で起きた某巨大スーパーチェーンの運送トラックが有名なコメディアンを乗せた車に後方から衝突し、一人の方が命を落とす、という不幸な事件、損害賠償は示談に終わり、このスーパーチェーンの代表者がその事件についての顛末を表沙汰にすることがなかったがこれはその一例だろう。
 
ビジネスレッスンを教えていると皆さんとりあえず失礼のない表現、「ビジネスに相応しい」語彙を学びたい、とおっしゃるのだが、そもそも英語圏で使われる「相応しい」語句・話し方をご存知なのだろうか、と僕は思う。日本文化の美意識を英語で表現、ということなのかもしれないが、ビジネスでは誠実さだけではどうにもならない時があるだろう。その時にただSorry, sorry…と繰り返しても「謝罪はもう良いから具体的に何をしてくれるの?」と聞かれた時に「(何も考えていない、謝れば良いと思っていた)・・・」では困りものだ。これを英語でどう解決するか、それを次回以降のブログで考えてみたい。
 
続く

 
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