2015年8月27日(木)
(Contributed by Rintaro)
長いシリーズになってしまったが、今回をまとめとする。まず初回から4回目までで日本人が考える誠実さとは何か、そしてそれが海外でどこまで通用・受け入れられるのかといったお話をさせていただいた。答えとしてはYes and No、というなんとも曖昧なものになったが、僕の個人的な感情を包み隠さずに書かせていただくのであればNoである。損をするだけだからだ。
そして前回のブログでは英語的な誠実さを表現するためにどういった話し方をすればよいのかについて触れた。最後にもう一つだけ例を出して締めくくりとする。
例えば会議においてクライアントを含めた話し合いをしているとしよう。先方は海外からの方であり、もちろんディスカッションは英語で進行している。最近は英会話レッスンも始め、こういった実際の仕事でも英語を使う機会が増えてきたあなたは今日初めて通訳なしで会議に参加している。ただ困ったのは先方も英語ネイティブではないために訛りがありどうしても聞き取れない、そして理解できない部分がある。大切な商談であるから一抹の食い違いも残してはいけないのだがやはり遠慮してしまう。さあどうするか。
答えは「相手に訊くしかない」だ。ここで思い出していただきたいのはこういった場面における英語表現のストレートさ。オブラートに包む必要はない。以下のように尋ねてみてはいかがだろう。
I don’t think we are exactly on the same page. There are a few things that I would like to make sure I understand before we move on any further.
1. On the same page = 相互理解を得ている、お互いにわかっている
2. Make sure I understand = 自分が確実にわかったと定かにする
3. Before we move on any further = これ以上話を進める前に
もちろんこれを発言するときの口調=Toneは大切だ。タイミングも。先方が話し途中ではさすがに英語でも失礼な場合があるし(そうでないことも多々ある)、高圧的な口調だとそれだけで雰囲気が悪くなってしまう。それらを見極めること、そして練習をすること、これを忘れずに試してみてはいかがだろう。