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2013年10月22日(火)

【Special Education in California 5: カリフォルニアでの特別養護教育事情(5)】

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Special Education in California 5: カリフォルニアでの特別養護教育事情(5

さて、前回は IDEA に基づいた13種の障害を紹介しました。今回は私が専門としていた Autism(自閉症)について紹介したいと思います。

 

Autism は、実はとても幅広いものなのです。Asperger Syndrome(アスペルガー症候群)、Autism Spectrum Disorder(自閉症スペクトラム障害)、High Functioning Pervasive Developmental Disorder(高機能広汎性発達障害)、Savant Syndrome(サヴァン症候群)など、Autism の中にもさまざまな分類があります。トム・クルーズとダスティン・ホフマンが主演したハリウッド映画の「Rain Man(レインマン)」、「自閉症の男」と称されていますが、正確には Savant Syndrome なのです。

 

Savant Syndrome は稀です。これは膨大な数、情報などを見ただけで覚える瞬間メモリー、またはカレンダーの未来や過去の曜日などをいう事ができます。しかし、通常学習についてはあまりにも普通。天才的知能と通常知能が全く一緒のレベルではないものです。

 

私が Special Education Specialist として働いていた時に指導をしたのは、主に Asperger Syndrome、Autism Spectrum Disorder の子供たちでした。これらの障害には知的遅延は見られず、主に言語発達の遅れや感情表現ができない、または相手の気持ちをくみ取れず、コミュニケーションが円滑でないというような症状があります。全ての症状が当てはまるわけでもありません。色々なタイプの Spectrum があります。

 

彼らのほとんどは普通学級で団体行動を取ることを苦手とするため、私の指導しているクラス Special Day Class に通っていました。基本的には、私が担任として全教科を教えます。音楽や体育などのクラス、または彼らが得意とする教科の時間だけ普通学級に参加するというクラスです。大きな音や小さな音など、様々な音にとても敏感です。色や電気の明るさなどによっても彼らの感情が左右されます。さらに、ごみ箱や掲示物の位置が変わるなど、教室内の変化にも敏感です。これらを緩和させるためにも、色々な方法で「違いがあっても大丈夫」という訓練を行います。実際の生活では、変化を避けることは無理です。時間は確かにかかりますが、家庭の環境と学校の環境を使い、少しずつ変化を取り入れていきます。

 

加えて、彼らのほとんどは言語に遅れがみられるため、Speech and Language Therapist からのサポートを受け、肌に服が当たる感触や物をつかむ力加減などがわからないため、Occupational Therapist からのサポートも受けます。

 

また、彼らの発する脳周波数と動物の持つ周波数(特にイルカ)に反応が見られることがあります。私は特にイルカとの触れ合いセラピーと犬を使った信頼セラピーに力を入れていました。サービス犬としてトレーニングをされた愛犬のリリーを使って、クラス内でセラピーをしながら指導をしていました。これはアメリカならではの学校教育だと思います。

 

また最近は、学校内ではなく、家庭療法として ABA(Applied Behavior Analysis)療法も用いられています。この場合、ABA Therapist が学校に来て、その生徒を直接指導する Group Teaching(グループとして教員と療法士が一体となって指導をする)の形をとることが多いです。また ABA では、障害の重度や、その生徒がどれぐらいこの療法に適しているかなどによっては、費用を学校側が負担する場合もあります。これもまた日本にはないSpecial Educationの特徴だと思います。

 
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